petite auberge

for Safety Winter(snowy or icy way) Driving

寒冷地での快適なウィンタードライブの為に


introduce..

winter road

なぜこれを書いたか、というと、蓼科へお出かけ頂ける出来るだけ多くの方に、 快適に旅行を楽しんで頂き、笑顔で帰宅して頂きたいと思ったからです。

蓼科は北海道などとは事なり、冬中道路は真っ白なまま、というような事はないので、 その辺がかえって判断を難しくしているような気もします。 ただ、雪の量は多くはないのですが、標高が高いため、 気温は北海道と同じ程度ですので、それなりの装備と注意が必要です。

地域や時期、その日の気象条件等によって、状況は極端に変化するので、 全てのケースに当てはまるようには到底書けないのですが、 "これだけ押えておけば十分"、 という線を考えて書いてみます。

どういう風にすれば皆さんにうまく伝わるか、とても難しいのですが、 私がここで生活し、経験したり、見聞きして感じている事をお話しのような形で書いて行き、 ポイントをまとめた物を一覧として、別にまとめて見る事にします。 携行して参照するようなケースでは、その "ポイント一覧" の方が印刷するにも便利だと思います。

# 需要があるかどうかは疑問ですが ^^;

Contents

  1. 蓼科周辺の気象と道路の状況
  2. 危険を知る
  3. 危険を回避する
  4. 路面とブレーキや駆動装置の仲立ちをするもの = タイヤ
  5. タイヤチェーンについて
  6. チェーンの装着方法について
  7. ポイント一覧

  1. 蓼科周辺の冬の気象と道路の状況

    先にも書きましたが、天候、気圧配置、地形、など、ちょっとした条件が異なると、 路面の状況はがらっと変わってしまいます。 また、一旦天候が変わり始めると、路面状況も、 30分もすればあっと言う間に手の平を返したように変わってしまうのが恐い所です。

    ついさっきまで、まったく乾燥していた路面が、 すぐに真っ白になってしまう事は珍しい事ではありません。 ですので、数日前に聞いた様子なんて全くあてにならないですし、 走っている最中にどんどん状況が変化していく事も十分に有り得ます。

    逆もまた有り得ます。すさまじい吹雪だったのが、日が差し始めて、一気に気温が上がり、 30分後には、さっきまでの事が嘘のように路面が顔を出す事もあります。

    冬の気象は、快適な舗装路を一瞬にして険悪な(ちょっと大げさ ^^;)オフロードに変えてしまうのです。

    蓼科は、長野、山梨県境にそびえる八ヶ岳の西裾に広がっています。標高は 1,000m 〜 1,800m 程度の間に別荘や施設、が点在しており、それよりも上になると、八ヶ岳の山岳地帯です。

    長野県というのは、その広さも結構広いのですが、南北に長く、 北と南では気象の様子も全く異なります。 蓼科は、そのほぼ中央部の東寄りに位置します。

    県外の皆さんが、良く目にされる天気予報で、 "長野" として表示されているのは、県庁所在地である "長野市" の物です。

    気象の様子で大別すると、長野県は、北部、中部、南部という風に分けられ、長野市は北部の気象で、 日本海側のそれに近いです。 中部、南部は、地域にもよりますが、太平洋側の気象に近く、天気予報で目にされる "長野市" の気象とは異なります(冬は逆になる場合が多い)。

    八ヶ岳から車山にかけて、1,800m の標高で東西にほぼ平らな稜線を持つ八子ヶ峰は、 南側の水は、諏訪湖を経て天竜川から太平洋へと注ぎ、 北側の水は千曲川から日本海へと流れる分水嶺でもあります。 風向きによっては、この山の裏表で天候が別れる事もあります。 強い寒気が入った場合、北斜面では風を受けて雲が発達し雪となり、 南斜面では、晴れて日が差しながらも、風に乗って飛ばされて来た粉雪が舞う、 というようにです。

    強い冬型の気圧配置となった場合、蓼科周辺では、晴れてさらさらの粉雪が舞う事が多いです。 朝方、放射冷却が加わると、標高の高い所の気温は -20度前後、 標高 1,000m 近辺でも -15度程度までは普通に下がります。

    強い冬型の気圧配置にに加えて強い寒気がはいると、 一転して吹雪のような大荒れの天候となる場合も有ります。 こういう場合でも、一度の降雪量自体は北信越や東北のように 1m を越える事はまずなく、 大量に降ったとしても、さらさらの軽い雪が吹き溜りに 40〜50cm 程度たまって止まるケースが多いようです。 寒気があまり強くなかったり、届かなかったりすると、 10cm 前後で止まってしまう場合もしばしばあります。

    "上空 1,500m で -6度"とかの寒気の場合、この辺りは、まさにそのど真中になる (勘違い?? ^^;) ので、日中の最高気温も -10度〜-7度で止まってしまう事になります。

    こういう雪が降ったあとは、スキーやスノーボードなどには最高のコンディションが待っています。^^

    雪が軽いと車にもそう負担がかからない為、たとえラッセルするような状況であったとしても (急な登り坂でなければ) スタッドレスタイヤで意外と気持良く走れる物です。 ただ、吹雪いた後は、除雪が終るまでは一面雪原のようになってしまい、 地形が非常にわかりにくくなるので路肩には十分注意する必要があります。

    一方、太平洋岸を低気圧や前線 (南岸低気圧とも呼ばれる) が通過し、 名古屋、静岡、東京方面が雨や雪になるような場合、 こちらでは、大抵 30cm 〜 60cm 程度 (場所によっては 1m 程度) の大雪になります。 (これを地元では、"かみゆき"と呼びます) 気温にもよりますが、-5度〜0度前後の温度で降った場合、雪質もある程度水分を含んだ 重い雪となる傾向が強く、その後の天候や降り方次第で、 路面は、圧雪、凍結状態になる場合が多いです。

    例年だと、冬型の気圧配置がゆるみ出す 2月の終りから 3月頃に "かみゆき" となる事が多いのですが、 ここ数年、暖冬傾向なのか 12月や 1月でもこういう雪が時々降るような傾向にあります。

    ちょくちょく雪が降ったり、晴れないような場合は、程良い圧雪状態となってくれて、 スタッドレスタイヤを履いていれば 、 ダート路を走るようでそう恐くは無い (気持良い ^^;) のですが、しっかりと厚い圧雪状態から数日間晴れ、 朝方の気温が、これまたしっかりと冷え込んでいるような場合は、 路面の雪が融けて、凍って、を繰り返し、 結構透明度の高いなかなか良質のスケートリンクに近い状況となる事があります。 その上に、0度前後で細かい雪が降ると、たとえスタッドレスタイヤを履いていても、 とても良く滑べる路面が出現します。年に数回はこういう路面に出くわします。

    大抵はスタッドレスタイヤだけで走り回れるのですが、 こういう状況では突っ込む前にさっさと金属製のチェーンを巻くに限ります。

    平日で県外車の少ない状況ならまだ救われるのですが、週末や祝日などで、 県外車の多い日にこの状況となったらかなり悲惨です。 あちこちで突っ込んで立往生したり、 そこら中事故だらけで路上には放置車両続出… という日を何度か経験しています。

    大抵は、下り坂の見通しの悪いカーブで、 出来るだけブレーキを踏まずに通り抜けたい (止まろうとしても止まるのが難しい) ような場所で止まってくれているので。

    大抵は、"4輪駆動だし、タイヤも M+S(Mud and Snow)ってかいてあるから、チェーンなんて 持って無くても全然平気"とか、 とんでもない勘違い をした車(のドライヴァー)があちこちで派手にやってくれてます。

    立往生しているドライヴァーに、 "チェーン持ってないの?" と聞くと、 "持ってないよ" とか、、で、チェーンを付けた方が良いといっても、大抵は、 "大丈夫です、大丈夫です" とか言って、 よろよろしながら、無理矢理走って行きます。 "道路を走ってるのは、自分たちだけじゃ無いし、 たまには歩行者もいたりするんだけど、、こけるならどうぞご自分単独で、くれぐれも他人や、 器物を巻き添えにしないでね" (別の言い方をすると "バカヤローふざけんじゃねぇっ!!") って言いたいのですが、、

    過信や、車重が重い事、登りはなんとか登れてしまう事もあったりする、などの事情から、 ノーマル (オールシーズン) タイヤを履いたクロカンタイプの 4輪駆動車 の事故を良く目にします。 過信は禁物です。 このタイプの車両は車重が重い事から、一旦滑り出したら止めるのはひと苦労する羽目になります。 靴を履き間違えないようにしましょう。

    こういった状況も、時間と共に、気温も変化するので、少し立つと様子が変わる事もあります。 (良くなる場合も、さらに悪くなる場合もありますが ^^;)

    時間や先の天候の予想にもよりますが、ダメだとなったら、安全な所へ止まって、 "無理をせず、腹をくくってしばらく待つ"という判断も大切だと思います。

  2. 路面とブレーキや駆動装置の仲立ちをするもの = タイヤ

    通常、舗装された道路は、タイヤとの間で、 何か(砂や油など)が路面にこぼれているような事が無い限り、 有る程度一定のグリップ (摩擦力) を期待する事が出来ます。 普段は、このアスファルトとタイヤの摩擦力のおかげで、 路面の状態などそう意識せずに一定の距離で停止したり減速したりする事が出来ています。

    積雪、凍結路では、路面の摩擦力が極端に低くなるのでやっかいなのです。 また、舗装路とは異なりその摩擦力は一定ではありません。 場所や時間によって、やたらと良く滑べる場所、全然滑べらない場所の差が極端に大きいのです。

    一昔前まで、 スパイクタイヤ という金属の鋲を埋め込んだタイヤがあり良く利用されていたのですが、 積雪の無いアスファルトの路面を引っかく事による粉塵が問題となり、 現在、この地域では非積雪路での使用は、特定の用途 (緊急車両、身障者車両) 以外には禁止されています。

    その後は、ご存知の通り "スタッドレスタイヤ" (スタッド=鋲、レス=無し)という、 積雪、氷結路用に、低温下でも硬くならない柔軟なゴムと、排水性に優れ、氷を引っかき摩擦を 増やす為の、サイプ(細かな溝)と、多くのエッジ(角)を多くもったトレッドパターン(溝の模様)を採用した 冬用タイヤが主流となっています。

    スパイクタイヤが禁止されてから、多分、既に10年以上立つと思いますが、 スタッドレスタイヤの性能は年々進歩していて、 最近の物は良く効き、それなりの耐久性、高速走行性も確保されているようです。

    そのパターンから、舗装路用タイヤに比べると若干ノイズが気になりますが、 最近の防音性の高い車ならそう問題にはならないでしょう。

    良く聞く質問の一つに、 "4輪駆動車なんですがそれだけじゃダメですか?" "ABS(アンチロックブレーキ)が付いてるんですが、ダメですか?" というのがあります。

    まず、4輪駆動の場合、正の駆動力がかかる状態(アクセルを踏んでいる時)と負の駆動力がかかる状態 (アクセルをオフにしてエンジンブレーキが効いている状態)では、その駆動力が4輪に分散する為、 前輪駆動車 (FF = Front Engine + Front drive) や、 後輪駆動車 (FR = Front Engine + Rear drive) 等の 2輪駆動よりも有利 (1輪あたりのグリップ力は小さくても済む) な事は確かです。

    ただし、ブレーキを踏んだ場合、 駆動方法にはまったく関係なく、 タイヤと路面の摩擦力で、 どの程度までタイヤをロックさせずにブレーキを踏めるかが決まります。

    "M+S (Mud and Snow) サイン" や、"All Season" も含め、 スタッドレスタイヤ以外のタイヤでは、凍結路でのグリップの限界が非常に低いため、 そう強くブレーキを踏む事は出来ません。=>簡単には止まれないという事です。

    また、ABS (アンチロックブレーキシステム) というのは、たとえ人間が床までブレーキを踏みつけていたとしても、 タイヤがロックすればコントロールを失うので、タイヤがロックした事を検知すると、 気をきかせて、 "ブレーキを緩める" という動作をしてくれます。 ここまで読んで頂いた方は、すでにお分かりかと思いますが、 これは、タイヤがまったくグリップしなければ、 "まったくブレーキを踏んでいないのと同じ" という事です。^^;

    逆に、ABS が付いていない車であってもロックするかしないかぎりぎりの所で、 ブレーキの微妙な強弱をコントロールする事が出来れば、ABS とほぼ同じ動作をしている、 という事です。

    また、車にもよるのでしょうが、20km/h あたり以下の低速では、 自動的に ABS をキャンセルする車が多いようですので、 下り勾配でジワジワ滑っていってしまうような状況では ABS は 全く関係ない 事になります。

    積雪路や凍結路でもっとも恐いのは下り坂です。 引力に従い加速してしまう車をタイヤのグリップが確保出来、 障害物や危険回避の為のハンドル操作、あるいは減速、停止が可能な範囲の速度を どうキープする事が出来るかが難しいのですが、これは最終的には、すべて タイヤのグリップ力 が握っているという事がお分かり頂けたかと思います。

    4輪駆動や ABS というのは、確かに車の安定性を保つ為の優れた装置ですが、 最終的に路面と接しているのは、 "タイヤ" なのであって、それらの装置は全て、 タイヤ にグリップ力がある事が前提です。

    よほどの物好きか、何か理由があるのでなければ、わざわざ皮底の靴でスケートリンクに入る人は、 いないと思いますが。^^;

    四つん這い(≒4輪駆動)になった所で、 スケート靴を履いた人とは到底同じには動けないですよね。^^;

    知合いと、時々次のような会話をする事があります。 "スタッドレスタイヤを履いた FR 車と、ノーマルタイヤの4輪駆動車があったなら、 どっちを運転する?" 私なら、スタッドレスを履いた FR を選びます。 なぜなら、安全に止まれる可能性が高いからです。

    但し、その FR が、ハイパワーで、極端に前が重く、 後ろが軽い(バランスが悪い)物だったり、 ノーマルタイヤの4輪駆動車、 というのが軽トラックだったりするとその答えは逆になるかもしれませんが。^^;

    時々、滅多に雪の積もらない地域で、 ノーマルタイヤのまま強引に運転して児童の列に突っ込んだとか、 悲惨な事故のニュースを目にする事があります。 多少でも積雪や凍結の可能性があり、もし、 そういう状況になったとしても、どうしても車を運転する必要があるなら、 冬には出来るだけスタッドレスタイヤを装着される事を 強く お勧めします。

    高速道路とか橋梁の上も凍結しやすいですし、大体はチェーンを巻かずに走れますし。

  3. 危険を知る

    まず、どういう場合が危険なのか、どういう事が起こるのか、 という事を知っておく方が良いでしょう。

    1. 路面状態は大きく変化する。

      時間、地形、気温、気圧配置などにより、路面状態は極端に変化します。 たった数メートルで乾燥路面と凍結路面が入れ替わる事があります。
      今まで大丈夫だったからこの先もなんとかなる、とは 限りません
      カーブに入ったら途端に積雪や凍結があった下り坂に差し掛かったら (谷に入ったら) 途端に凍結していた、 という事は良くあります。周囲の地形、状況を良く読みましょう。 危険な状況は、次のような場所に良くあります。
      • 下り坂 (登り坂)
      • 日当たりが良くない、もしくは変化する。
        • 斜面(土手)が道路のそばにある。
        • 建物の影になっている。
        • カーブ(向きが変わる)
        • 道路の片側、もしくは両側に木が生い茂っている。
      これら条件が複数組み合わさるとさらに危険度が足し算されます。 例えば、右に斜面をしょった下り坂のカーブなど。
    2. 積雪がなくても凍結する事がある。(黒い氷・ブラックアイス)

      10月下旬 〜 4月上旬、快晴の日には、 放射冷却の影響で夜から朝にかけて路面に霜がおりたり、 路肩に寄せられた雪が日中に融けて流れたのが夜になって凍ったりして、 一見乾燥路に見えて実はつるつる滑る、 という事があります。
      こういう状態の路面は普段よりアスファルトが一層 黒くみえます が、良く見るとガラスを撒いたようにキラキラ光ってたりします。
      市街地でも建物や土手などの 影になっている所 は要注意です。 日陰に入る時、信号の手前で減速する場合などには十分注意が必要です。
      気温が上がらず、日中も日当たりの悪い場所だと、 凍結した状態がずっと残っていたりする事があります。 特に夜間、早朝、(あるいは日中でも)日陰、日当たりの悪そうな場所 には十分注意が必要です。
    3. 装着しているタイヤによって制動距離が極端に違う。

      たとえ同じ車種だったとしても装着しているタイヤによって、 ブレーキをかけてから安全に停止出来るまでの距離が極端に異なります。
      前を走っている車がすんなり止まれたとしても、 自分も同じように止まれるとは限りません
      重い車種ほど短い距離では止まれなくなる事が多いので注意が必要です。 普段の3倍程度の車間距離を取りましょう。 特に急な 下り坂 では、手前で十分減速し、 極端に車間を開けて、 1台ずつ降ろす、 自分が安全に止まれる平らな場所が前方に確保できてから下り始める、 といった十分なゆとりを持ちましょう。
  4. 危険を回避するには

    雪道、凍結路で危険が発生する状況は、 加速度の発生する場合 や、 視界が確保できなくなる場合 などです。 一定の速度で走行出来る平坦な場所であればそう問題はないのですが、 普通は、交差点や信号機、合流など、頻繁に加速、減速し、停止しなければなりません。

    普段なら何でもない動作なのですが、路面のグリップが期待できない状況では、 それすら困難になる事があります。

  5. タイヤチェーンについて

    スタッドレスタイヤを履いていても携行すべきですが、スタッドレスタイヤ以外のタイヤの場合は、 絶対に必要、 携行しなければならない のが、タイヤチェーンです。

    最近では、カーショップやタイヤショップなどで、様々なタイヤチェーンが販売されていて、 選択するにも迷うかもしれませんが、プラスチック、ゴム、樹脂等にスパイクを打った物は極力避けて、 金属性の物を選ぶ事を 強く お勧めします。

    雪道を走っていると、よく、路上に、プラスチック、樹脂、ゴム のチェーンが落ちているのを見掛けます。 これらは、下が凍結していたり、勾配がきつかったり、状況が少しでも厳しくなると、
    • 登れない
    • 止まれない
    • 切れる
    • 高価
    • かさばる
    • 装着が難しい
    • きれても応急処置が出来ない
    と、良い事はほとんど無いような気がしますが。

    個人的には、この手のチェーンを巻いた車が、 止まれない (タイヤがロックしたまま滑べって坂を落ちて行く) というのを、頻繁に目撃しているので、 まったく 信用してません。

    個人的には あれは高価なオモチャだ と思ってます。

    チェーンを購入するには、 まず、ご自分の車についているタイヤのサイズを知っている必要があります。 標記方法には、いくつかパターンがありますが、 だいたい次のような刻印をタイヤの側面に見付ける事が出来るでしょう。

    ここでは、分かりやすくする為に、若干正確でない呼び方、 表現をしています。

    [一般的な乗用車の標記]

    235 / 80 R 16
    ^^^   ^^ ^ ^^
     |     | |  |
     |     | |  +--> ホイルリム径 = 適合ホイルサイズ(単位 = インチ) ≒タイヤ内径 
     |     | +-----> ラジアル構造(Rがないとバイアス) = 芯の繊維の織り方を表す。
     |     +-------> 偏平率 (タイヤの厚さ) = トレッド幅とリム面からトレッド面まで厚さの比(%)
     +-------------> トレッド幅(単位 = mm), 車正面からみた時の太さ
    	  

    [4輪駆動車等で見掛ける、インチサイズ標記]

    30 x 9.50 R 15
    ^^   ^^^^ ^ ^^
     |     |  |  |
     |     |  |  +--> 適合ホイルサイズ(単位 = インチ)
     |     |  +-----> ラジアル構造
     |     +--------> トレッド幅 (単位 = インチ)        ミリ換算すると  9.5*25.4=241.3mm
     +--------------> タイヤハイト(直径)(単位 = インチ)      〃         30*25.4=762mm
    	  

    [トラック等で見掛ける上記の簡略版(偏平率固定 ほぼ 83% らしい)]

    7.50 R 16
    ^^^^ ^ ^^
      |  |  |
      |  |  +--> 適合ホイルサイズ (単位 = インチ)
      |  +-----> ラジアル構造
      +--------> トレッド幅 (単位 = インチ)
    	  

    これらのサイズを控えて買物に出かけましょう。

    雪が降るとチェーンが飛ぶように売れて、 サイズによっては欠品が出るらしいので、 出来るだけ早めに手配しておきましょう。

  6. チェーンの装着方法の例

    購入されたチェーンによってその装着方法は異なりますが、一例を別のページに チェーン装着方法 としてまとめておきますので、参考にして下さい。

    もちろん、購入された物に付属の取扱い説明書に従うのも良いでしょう。


[ To Index ] [ チェーン装着方法 ] [ ポイント一覧 ]
[ Top of this page ]

Shinichiro HIDA
Created: Sat Dec 15 23:00:32 JST 2001
Valid XHTML 1.1!